木のものづくり現場で温室効果ガス量を算出してみたら、、!"プラス"になっておもしろかったんです。

第2回脱炭素セミナー&ワークショップの翌日。雨がしとしと降り山を潤す中、同セミナーに参加した那賀ウッドの庄野と川瀬、エイト日本技術開発の平野さんは山中を抜け、那賀町上那賀地区・水崎にある木材加工・製材を行う『泉林産』さんのもとを訪れました!

ここに来たのは、、木製品を作るときに出る温室効果ガスの量を算出するため!
地球温暖化を進めるガス量が事業所でどれくらい発生しているのかを“見える化”できれば、多ければ排出量を減らすアクションへ、少なければ環境にやさしい製品作りのPRへと動いていけます。
ここでキーワードになるのが Carbon Footprint of Products = CFP(カーボンフットプリント)。

CFPとは、ある商品を作る上での、材料調達〜廃棄・リサイクルまでの全工程で発生する温室効果ガス排出量を表した値です。
実際のガス量そのものを計測するのではなく、使用機械などの電力量や活動種類別の排出係数を用いてCO2排出量の数値に換算して表します。
(排出係数とは、例えば「石炭を燃料した機械を使う作業なら、これくらいの排出量あるレベルだよ」ということを表す指数です)

今回はこのCFPをどんな感じで測っていけるのか、またどんな結果になるのか・・・。
これを探ろう!ということで、泉林産さんにご協力いただきました!
CFP算出トライアル開始!!
CFP算出を行う商品は、脱炭素化へ向けて取り組む団体へ贈る表彰立て。那賀町ぐるみの脱炭素化を目指すモリモリNAKAの支援機関・阿波銀行さんのご提案のもと、泉林産さんのもとで製作することになったオリジナル品です。


計算方法は、
①工程を整理
②各工程ごとに、使用機械の定格出力(kw)と稼働時間(h)を確認
③文献などから排出係数(参照:環境省排出係数一覧)を調べる
④工程ごとに活動量(kw × h)× 排出係数を計算
⑤全工程の④で出た数値を合計してCFPを算出
です。

やり方を聞いた泉林産さんの泉さんは「モーターのkwと使用時間がわかっとったらいけるんやな。電気はダム電力を使っとるけん、そんなんでも数字が変わってくるんやな」と理解してくださいました。
まずはお話にて、表彰たてを作る工程と使用機械を教えてもらいます。


製材機で丸太から角材へ切るところから始まり、レーザー加工での仕上げ、サンダーやコンプレッサーの磨き上げまでに至るまで、工程は細かく分けて約12個あることがわかりました。機械名や作業内容と合わせてざっくりと整理しました。
工程を聞くと木製品がどんなふうに作られているかを知れてとても勉強になります!泉さんも「CFPの算出〜説明を通して、お客さんに工程や手間をわかってもらえるのもいいね」と感心なさっていました。
聞き取りが終わったら工場へ♪

工程をイメージしつつ「この工程もいるわな!」と不足を補いながら、機械に書かれた定格出力を確認・記録撮影して回ります。








写真には載せきれていませんが、全ての工程と使用機械をチェック完了しました☑︎
使用時間は、泉林産さんに経験値などからまとめていただき後日教えてもらいました!

取材データをもとに計算した結果・・・!
現地で得た情報を元にCFP値を計算した表がこちら↓です。


この表だけでも電力消費量が多い工程が明らかになり、作業フローや使用機械の見直しへ繋げられそうですね。
そして、この木製表彰立てを作る際の原材料調達や廃棄・リサイクルなどの全工程のCFPを合算してみると・・・
0.04585 kg-co2e
でした!
これは、プラスチックで同じ表彰立てを作った際のCFPの約75分の1の値にあたり、環境負荷が少ないこともわかります。

以上、「CFPのおためし算出してみた」の回でした!

今回行った要領で自社外のCFPも計算できれば、より歴としたデータが得られます。
環境負荷の少ない製品が明白に販促され、より多く普及し、また結果として脱炭素化へと通ずる。そして木製品のニーズがどんどん高まる。
そんな脱炭素フローができ上がる一歩目として、CFP算出はとても取っ掛かりやすく有意義であることがわかりました!

