森林を自分ごとに。木に関わるお仕事を体感する木育授業!【脱炭素も学ぶ木育】

漢字の「十」と「八」の字を重ね合わすと「木」になっている!

” 木の日 " に制定されている10月8日。その前日というピッタリなタイミングに、徳島県徳島市にある徳島文理小学校にて木育授業が行われました!

この木育授業はなんと今回で10回目の開催!

 Wood Action Tokushimaの取り組みとして、2016年から継続して行われてきました。

Wood Action Tokushimaとは、木を使うことで森林を活性化・保全する " 木づかい" や森を大切にする意識を盛り上げていく活動です。

この日の ウッドアクションな木育授業 のコンセプトは、森林や木に関わるお仕事を小学生たちに感じて知ってもらうこと。

先生は、

☺︎指物師や大工などを含む徳島の若手職人集団・屋雲万次郎

☺︎ウッドアクション徳島の事務局も行う那賀ウッド

☺︎木と那賀町の魅力を伝える那賀町山のおもちゃ美術館

のメンバー。

(キャプション)木にまつわる現場で活躍する方々が講師なんてリッチですね!

森林の木々が人々の暮らしに活かされていく物語にどんなお仕事が登場するのか、、、。

体感してもらいながら学びを深めます!

森と木と、仕事と、暮らしと。

初めに那賀ウッド代表の庄野から、

私たちの暮らし ×   森林の関係性

についてお話がありました。

世界の地上に占める森林の割合は約31%であるのに対して、

日本の地上に占める森林率は67%と高く、

四国の場合は全土のうち74%、

徳島県では全体の76%、

そして那賀ウッドのフィールド・徳島県那賀町は町の95%を森林が占めている

…と日本は緑いっぱい!

那賀町はもはや森林そのものですね。

そんな豊かな森の恵である木々は、家を建てる材や火を起こす薪として使われるなど私たちの暮らしに必要とされています。一方で、森の手入れが行き届かなくなれば山が荒れ、命を脅かす災害を引き起こしかねません。

それくらい、山は暮らしに近い存在!

山が豊かで健康だと、私たちの暮らしも豊かになる。

人々の幸せな毎日のためには、山を守り育て木々を活用する知恵が要る。

山の循環と木にまつわる仕事のつながりを表した図です。

木を伐り出して加工したり、木の魅力や新しい使い道を広めるなど、

山と暮らしを繋ぐ"木に関わるお仕事"は常に求められてきました。

今回は木のお仕事のうち、

①家を作るお仕事

②木製品を作るお仕事

③新用途を開発する仕事

を学んでいきます!

山のお仕事を知って、積み木で建築!

体育館で行いました!

山にある木が家や家具といった製品になるまでには、

木材生産 → 木材加工・流通業 → 大工・建設業

と各段階でそれぞれの業種があります。

(資料)木の製品ができるまでの仕事。

山では木を植えて育て、伐って丸太を運び出す木材の生産が行われていること。

加工された丸太を使って大工さんが家を作っていること。

・・・などなど、

木々が家になるまでにどんな山のお仕事があるかを知ってもらうところからスタート。

その上で!

今日は「大工さんになってみよう!」と建築体験の授業が始まりました。

 加工された木材 で 暮らしに必要なものを作る 授業ですね。

(キャプション)那賀ウッド代表・庄野と那賀町山のおもちゃ美術館・森さんが先生です。

(キャプション)2つのおうち作りに挑戦です!

那賀町山のおもちゃ美術館にある木のおもちゃ「すぎのこつみき(グッド・トイ2024)」を使って、小学生たちに大工さんの気持ちになってお客さんの要望に沿った家を組み立てもらいます。

(キャプション)手触りの良い「すぎのこつみき」。

オーダー①できるだけ高い家に住みたい!

お客さんの注文に沿った家づくりを実践です!

「高い建物はどうやって作ったらいいかなー?」という庄野の声かけのもと、各グループごとにわいわいとアイデアを出し合いながらつみき建築をしていきます。

(キャプション)チームごとにいろんな形になっていました!

賑やかな3分間があっという間に終了!

円柱上で中に空間のある家を築いたグループは「つみきとつみきの間を空けて(少しの手間で)なるべく高さが出るようにしました」と工夫を発表してくれました。

(キャプション)つみきの向きも、より高さの出る積み方がされています。

(キャプション)この班は「できるだけ高く積められるようにどんどん積み上げました」と楽しそうに振り返っていました。

庄野は「みんな工夫して高く積んでくれたね。じゃあ次は!もし台風がきたらみんなが作ってくれたおうちは崩れなさそうかな?」と、つみきの家をうちわで仰ぎました。

(キャプション)あー!と楽しそうにうちわで崩れる様子をみる子供たち。

「ただ高く積んだだけでは崩れちゃうね。今度はどうやったら頑丈なおうちになるか考えてみよう!」と庄野は話し、次は頑丈な家づくりが始まりました。

オーダー②雨にも風にも負けない強い家に住みたい!

(キャプション)「間を空けると崩れにくいよ」との庄野からのヒントを参考に!

「カエルのおもちゃを建物の中に入れる」というルールが加わったこともあり、カエルが安全に住めるよう屋根を作る発想も生まれていました。

(キャプション)カエルが住めるように想像して建築。

(キャプション)「ドラゴンの胃袋をイメージした」と得意気にはしゃぐ子どもたち。さまざまなデザインが誕生です!

(キャプション)より丈夫になるよう、高い家を作った時とつみきの向きを変えていた班もありました。

短時間でそれぞれが考えた十人十色の積み方が見られました!

つみき建築を振り返り、庄野は

「限られた時間の中で同じつみきをいろんな積み方で作ってくれたね。大工さんも同じだよ。頑丈にしたくて材料や時間をいっぱい使いたいけど、お金がかかるし納期もあるからやり方を考えてくれてる。日本は災害が多いけど、大工さんが丈夫に作ってくれるから私たちは暮らせてる。同じ木材でもいろんな組み立て方をしているんだね」

と木で建物を作る大工仕事のおもしろさ、そして凄みを子供たちに伝えていました。

木の加工体験!お箸づくり

 木 に触れて加工し、

暮らしに使える 木材 へ変身させる!

そんな木を加工するお仕事の一つとして、職人さんたちと一緒に箸作りをしました!

(キャプション)木の加工を学びます〜

講師の職人さんは、釘やネジなどを使わず木だけで家具や建具を作る指物師(さしものし)、木の建物を作り上げる大工、神社仏閣など伝統的な木造建築を手がける宮大工…と、ホンモノのプロ集団!

(キャプション)職人さんと触れ合える貴重な授業です!

(キャプション)気さくな職人さんたちと話しながら。和気あいあいとした雰囲気です!

木の表面を削る道具・かんなで箸の形をした木を薄ーく削り、満足のいく質感や形へ調整していきます。

(キャプション)子どもたちは真剣にかんな削りをしていましたよ〜

ある程度の形ができたら、仕上げは職人さんたちにお任せ!

(キャプション)プロの技に子どもたちも釘付け。

世界にひとつだけの箸が出来上がり!

(キャプション)木をしっかりと感じられる箸です。

(キャプション)完成した箸はもちろん、フワフワのかんな屑が「持ち帰りたい!」と人気でした。

(キャプション)職人さんたちとの会話も弾んでいました!

木で自分たちの生活に必要なものを作ることを通して、木や木材を生み出すお仕事のおもしろさや大切さに関心を持ってもらえたのではないのでしょうか!

貴重な時間となりましたね〜

新用途のインプット!木の可能性を知りました

大阪万博にも設置された、那賀ウッドの木粉からできたゴミ箱。

木の活用方法、といえば建築や家具に使うことが一般的ですよね。

これに加えて近年では、持続可能な社会づくりに向けて木が注目されるようになったこともあり、木が持つさまざまな機能を活かした新用途が生まれています。

木の新用途を学ぶこの授業では、目新しい木の使われ方を生み出している那賀ウッドの川瀬とWoodBoard KUKUの高森さんから、今までになかった木製品やそれらを生み出すお仕事について教えてもらいました!

木を使った製品がズラリ!
木製品の説明に釘付けの子供たち。

▶︎新用途例『サーフボード&パドル』

(キャプション)高森さんが木のサーフボードやパドルの使われ方を紹介!

自身で木製のサーフボードとパドルを製作している高森さん。

「木製のサーフボードやパドルはスポーツ用品やレジャー用品に限らず、木が持つ温かみやスタイリッシュさから飾りの用途としても人気なんです。映画やドラマに出てくるインテリア、リゾートホテルや結婚式場の装飾にも使われています」と例を上げながら説明してくれました。

高森さんのサーフボード&パドルに使用しているのはスギ。

数ある木の中でもスギはかなり軽いかつ粘り強さもあるので、使用感はプラスチック製品さながらなんだとか!         

木ならではの風合いと機能面の良さによって、さまざまな用途があることがわかりました。

▶︎新用途例『木粉』

(キャプション)スギとヒノキの香りの違いを感じて♪

さまざまな木材や木製品を作る時に「端材」という余りの部分がでてきます。放っておけばゴミとなってしまう端材を拾い上げ、粉砕して作られたものが「木粉」です。

木粉がいったいどんなモノなのか!?

実験の要領で楽しく学んでもらいました。

(キャプション)木粉ペレット。

(キャプション)木粉からできたペレットを見て「小さな木みたい〜」と楽しそうです。

木粉から作られた木のペレットが机の上のお皿に並べられました。

川瀬が「ペレットに水を入れたらどうなるかな〜?」と声をかけ子どもたちが水を注ぐと、水がなくなりました!

(キャプション)水を吸った木粉ペレット。

「スギには水を吸い取ったり、匂いをなくす性質があります。木粉ペレットは猫のトイレに敷く猫砂として使ってもらっています」と川瀬。話に耳を傾けながら、子供たちは目の前の木粉ペレットの機能に興味を持っている様子でした。

(キャプション)次は木粉の実験!

次は!

川瀬と高森さんが水の入ったビーカー、ビー玉を手にしました。

「水を人間のおしっこ、ビー玉をうんちと例えているんですが、ここに魔法の粉(木粉)を注ぐと・・・?」

と言いながら木粉がビーカーに注がれると、、、見事に水とビー玉が固まりました!

(キャプション)実験の様子。子供たちも大注目でした!

「スギには消臭力もあるので匂いもしません!木粉は簡易トイレとしても活用できるんです」との説明があり、木にはいろいろな性質や使われ方があることを学べた時間となりました。

(キャプション)目新しい木の用途や製品に興味津々な子どもたちでした。

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森林×わたし を感じる授業でした!

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半日を通して、森のことや木にまつわるお仕事を小学生たちに深めてもらいました。

これからを担う子供たちにとって、木と関わるお仕事が少しでも身近になり、森林が自分ごととなり、豊かな自然と暮らしが続いていけば嬉しいですね!

グッドウッドアクションです☆彡

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